研究業績2026年
| 近藤慶太先生の論文が、Scientific Reports に掲載されました。 |
| このたび、私たちの研究論文 “Escape room-based learning for HPV vaccine education in Japanese female university students: a controlled, three-group study”が、Scientific Reports に掲載されました。 Kondo K, Ishizuka K, Miyagami T, Ugajin M, Yuasa M, Saita M, Naito T. Escape room-based learning for HPV vaccine education in Japanese female university students: a controlled, three-group study. Sci Rep. 2026 Apr 18. doi: 10.1038/s41598-026-48126-w. Epub ahead of print. PMID: 42000806. 本研究では、HPVワクチン教育に脱出ゲーム型の学習プログラムを取り入れ、日本の女子大学生267名を対象に、従来型の講義および非介入群と比較して、知識、接種意向、3か月後の接種行動などへの影響を検討しました。 主な結果として、講義は介入直後の知識向上や接種意向、また3か月後の接種開始において強みを示しました。一方で、脱出ゲーム型教育も3か月後の知識保持において講義と同程度の効果を示しました。 自由記述分析からは、脱出ゲーム型教育が、楽しさを通じた学習への関与、友人との協働、主体的に考える過程、学習への心理的ハードルの低下といった、通常の講義形式だけでは捉えにくい学習体験を促す可能性が示されました。 また、今回の教材は紙のキットとLINEチャットボットを用いた形式であり、大がかりな設備や多数の人員を必要としないため、比較的低コストで実施しやすい点も特徴です。 一方で、3か月後の接種開始は医師による講義群で高く、専門職による説明や対話の重要性も示唆されました。今後は、謎解き型教材で関心や主体的な学びを引き出し、その後に医師による授業や質疑応答を組み合わせることで、より効果的なワクチン教育につながる可能性があると考えています。 本研究は、謎解きやゲームの手法を医療・公衆衛生教育に応用する可能性を検討した一つの試みです。正確な情報提供に加えて、若い世代が自分ごととして考えられる学習設計の重要性を示す研究になったと考えております。 論文は以下よりご覧いただけます。 https://www.nature.com/articles/s41598-026-48126-w 今後も、ゲームや謎解きの手法を活用した医療・健康教育の可能性を探ってまいります。 |

